津山銘木有馬店

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木と日本文化

森林率世界第三位

日本は樹木にとって非常に恵まれた環境です。
海に面した島国なので、水に困ることはありませんでした。
さらに四季による気候の変化は森林を豊かにしました。

森林の豊かさを示す指標に「森林率」があります。
「森林率」とは国土に対する森林の割合です。
国際連合食糧農業機関(FAO)という組織が定期的に
森林率の調査結果を公表しています。

最新の2010年度のデータではフィンランド(72.9%)、
スウェーデン(68.7%)に次いで日本は世界第三位でした。
(資料:FAO Global Forest Resources Assessment 2010)
世界的に日本は森林大国なのです。

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森林と仏教

日本は仏教大国です。
全世界の仏教徒は3億数千万人程度とされています。
その中で日本人は約8470万人です(2013年度総務省の統計データ)。
この数字は、中国に次ぐ世界第二位です。

また日本には、約7万5000の寺院、30万体以上の仏像があります。
この数は他の仏教国と比べても桁違いの多さです。
さらに世界最古の木造寺院法隆寺があり、最古の仏典古文書も日本にあります。

では、仏教と森林に何か繋がりがあるのでしょうか?

実は、仏教は森林によって育まれた宗教だと考えられています。
仏教の世界には輪廻の思想があります。
「すべてにはじめも終わりもない、ただ円環をもって生死をくりかえす」という考え方です。

この現象は森林の中でも日常的に見られる風景です。
虫は木に集まり、小動物はそれを狙います。
そして肉食動物は小動物を食べます。
このような循環が森林のあちこちで見られます。

森の営みを観察する中で、輪廻思想が生まれ、仏教が育まれていきました。
仏教用語の縁という言葉も、こうした森の日常から考え出された言葉ではないでしょうか。
(縁と緑という字が似ていることも偶然ではないかもしれません)

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このように、仏教と森林には深いつながりがあります。
6世紀頃に、仏教はインドから中国を経て日本に入ってきました。

わたしたちと同じルーツを持っていたからこそ
中国と海を挟んだ日本で、仏教がここまで広く深く浸透したのかもしれません。