名もなき器 - 名もない一本の木に命を吹き込み蘇るイノチ「名もなき器」。津山銘木有馬店が銘木店として取り組む、銘木+漆の器

確かなもの

漆と銘木

器の素材である銘木には、「屋久杉」「けやき」「栃」などの日本を代表する樹種を使い、希少な「杢」の現れた素材や美しい杢目を持つ「瘤」と呼ばれる素材を中心に使用しました。
それらの素材の希少性から、直接産地に足を運び、現地の銘木店を回る中で、僅かずつ見つけ出しました。

それらの素材に、日本が誇る伝統技法である「漆塗り」をほどこすことで、素材が潜ませる美しさを浮かび上がらせました。漆は塗布後、20年間は塗膜の硬度が増し続けると言われています。
硬度があり耐久性に優れたその塗膜は木地を保護するとともに杢を引き立てます。
「漆は生まれた時には赤ちゃんで、10年経ってやっと一人前になる」
年を経るたびに艶をましてくるのも漆の特徴です。

漆塗りにあたっては、日本の各産地ごとにそれぞれ技法が異なりますが
「杢を生かし、木を観る」器という観点から、
杢目の引き立つ技法である摺漆・春慶塗をほどこしました。
日本の地で生まれ育くまれた「素材」と「技術」が結びついた、最高の器に仕上がりました。