名もなき器 - 名もない一本の木に命を吹き込み蘇るイノチ「名もなき器」。津山銘木有馬店が銘木店として取り組む、銘木+漆の器

確かなもの

作り手

今回の器開発にあたって、日本全国を回り、一から職人さんを探しました。
いままでにない器の開発を進めるには、津山銘木の思いを理解していただき、それを形にするための技術を持つ方の協力が必要だと考えました。

器の製作のプロセスでは、まず素材を器のカタチに切り取る「木地師」と呼ばれる職人さんが素材を器のカタチに切り取ります。
木には様々な種類の樹木が存在し、それぞれに繊維の細かさや粘りけ、硬さ状況などが異なりその木の状態や部位によっても加工性が変わります。木地師の方は、素材を直接目で確認し、手触りを確かめながら、性質を踏まえたうえで、仕上がりのイメージを描きながら、加工を進めていきます。

そして仕上がった木地の器に「塗師」と呼ばれる職人さんが漆をほどこしていきます。
漆と一口に言っても、全国各地に応じて様々な種類の漆塗りが存在し、
同じ漆塗りであっても、それぞれに技法が異なり、仕上がりも異なります。
今回は、杢目を最大に生かすことのできる「摺漆」と「春慶漆」をほどこしています。

漆塗りには、下地処理という工程が存在します。
漆を塗っていく木地が漆をのせやすい状態にするための工程です。
この下地処理の方法が実に様々で、産地ごとに違うというよりも、職人レベルで異なります。
この出来栄えが、仕上がりを左右すると言われる程に、重要な工程です。

このように、器製作には数多くの工程があります。
知識とともに、長年の経験と勘がものをいう世界です。
今回、現地に足を運び、数多くの職人さんと直接話をしながら、思いを形にしていきました。
この器には、職人さんが「木とともに生きる」中で培った技術がこめられています。