津山銘木有馬店 ~公式ブログ~

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なぜ屋久杉は、樹齢1000年を超えられたのか?

屋久島に生息する杉の中で、樹齢1000年を超える杉を、屋久杉と呼んでいます。
途方もない樹齢です。
なぜ屋久杉だけが、そんなに長く生きることができたのでしょうか?
(木の中でも1000年というのは、かなり長寿です)

その理由は屋久島の環境にあります。
どんな環境かというと、以下の二つの環境です。

雨と台風 ・ 石の土壌

これらについて細かくみていきたいと思います。

雨と台風が油分を生成

屋久島は、比喩的に“一か月に35日の雨が降る”といわれるくらいに、雨が多い場所です。
(※この言い回しは、林 芙美子産の『浮雲』という小説の一節です)
雨に加えて、台風もよくやってきます。

台風がやってくると、まだ背の低い木は大丈夫ですが
背の高い木は大きくしなって、場合によっては倒されてしまいます。
倒された傷口から、雨などにより腐食してしまいます。

こうした環境に対して
油を蓄えることで、雨による浸食をふせぎました。
その結果、長生きすることができました。

石の土壌が幹を丈夫に

屋久島は、もともと花崗岩の島です。
土壌は浅く岩が邪魔して根を地下に張ることができません。
そのため十分な養分が取れず、成長速度が遅くなりました。
成長速度が遅くなると、その分幹は丈夫になります。

屋久杉

こうように、屋久島は木にはけっして良い環境とはいえませんが、
この環境に適応して、油を蓄え、幹を丈夫にした結果
屋久杉は1000年を越えて生きることができました。
屋久杉の表皮がごつごつとしていて、
屋久杉を切ると、とてもいびつで不均一な杢が出たり
良い香りがするのも、じつはこの環境と関係しています。

屋久杉独特の性質については
▼『屋久杉工芸品の特徴』という記事に詳しく記載しています▼
http://www.tuyamameiboku-arima.jp/blog/craftsofyakusugi/
こちらからご覧いただけます。


プロフィール

津山銘木有馬店 芦田俊一
1984年生まれ

インターネットを使って銘木業界を盛り上げたい。そのために奮闘しています。これからの時代、より大切になってくる”自分の価値観”を思いださせてくれる、天然木製品を世の中に広めていきたいと思っています。


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