津山銘木有馬店 ~公式ブログ~

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木と人の歴史

旧石器時代・・・三万年前頃

三万年前頃

大型動物の捕獲のための道具に低木の幹や樹木の枝を利用する。
また燃料用として樹木の枝を採取する。

縄文時代・・・一万年前~前400年頃

一万三千年前~一万二千年前

木の実を採取する。
石器で投槍や弓矢を作る。
幹や太い枝などを利用し、竪穴住居の柱や屋根として活用する。

前7000年頃

主要の食料として、栗や栃、胡桃などの実が利用され、
調理のために土器・漆器が作られた。
河川や離島への水上交通が行われ、舟・船具が作られた。
木材を加工するための石器も出現し、多様な木製用具・住居用材が生産された。
建材には、榧・桧・栗・欅・栃・楓など様々な樹種が使われた。
※この当時はまだ杉は使われていない。

前4500年頃

木を削るのに便利な横型石斧や木を割るのに便利な縦型石斧ができた。
杉の分布の広がりに伴って木材の加工が拡大し、
杭・柱・板などの土木用材に杉が用いられ、その大半を占めるようになる。

漆塗りの櫛・盆・土器が作られる。

※広葉樹とともに古くから日本人の生活に馴染み深い木として杉があげられる。
杉は桧・もみ・つがとともに屋久島を源とし、
気候変動に伴って、そこから中国と紀州の二つのルートに分かれ、
本州全域に分布していった。
杉は飛鳥時代以降の大建築や住居・日常用具などに広く利用されるようになる。

前1000年~前400年

西日本において、森林焼却による住居造成と、
焼畑耕作が行われたと考えられる。

弥生時代・・・前400年頃~300年頃

前400年~前100年頃

家屋の建築様式に高床式の倉庫が現れる。
農業生産の広がりに伴い、木製器具が使われるようになる。

前100年~100年頃

木材加工の道具に、鉄製の斧・小刀・なた・のみなどが使用され、
木材加工の精度と範囲が向上する。

古墳時代・・・300年~600年頃

400年~500年頃

鞍作部・猪名部などとなる優れた木材加工技術集団の渡来によって
鉄製木工具の生産と装飾馬具や調度品の精巧な木製品が生産される。
古墳造成のための工事用具や工事資材として、木材が利用される。
※巨大な石を運ぶため、木製の大型のソリのようなもの(修羅)が使われた。

516年

この頃、大阪の難波は海上交通の要で外交・交易の場として栄えた。
※文献史料によると「難波館(なにわのむろつみ)」と呼ばれる
商館が作られていたと考えられている。

569年

戸籍記録のためこの時すでに、木簡が使用されていたと考えられる。

飛鳥時代・・・600年~701年

607年

世界最古の木造建築とされる法隆寺が創建される。
斧・のみ・ちょうな・やりがんな・のこぎり・きりなど
現在の大工道具の基本となる代表亭な工具のすべてが用いられた。

610年

木簡に代わる製紙法が、高句麗の僧により伝えられる。

692年

飛鳥を中心に仏教文化が諸国に広がり、諸国の寺院はこの年に545寺に達する。
仏教の普及が多くの寺院を建てさせた。
結果的に木造建築・木工技術が飛躍的に向上することになった。

奈良時代・・・701年~794年

708年

元明天皇により平城(奈良)への遷都の詔が出された。
建築資材として30万m3の木材が使われたと推測される。

756年

光明皇太后より、聖武天皇の遺品を賜った東大寺では、
寺域内に正倉院を立てて収納した。

758年

世界最大の木造建築として広く知られている東大寺大仏殿完成する。
※現在でも木造軸組建築として世界最大の建築物である。

平安時代・・・794年~1185年

876年

室生寺弥勒堂の釈迦如来像ができる。
この時期を代表する技術の「一木造」の仏像。桧材。
※一木造は一本の木材から仏像を掘り出す技法。

918年

深根輔仁「本草和名」を著す。
日本最古の本草書。

1052年

藤原頼通が宇治殿を仏寺に改めた。これが平等院の始まりである。
翌1053年、鳳凰堂が建立された。
十円硬貨には平等院鳳凰堂が、一万円紙幣には鳳凰堂の屋根上に
飾られている鳳凰がデザインされている。

鎌倉時代・・・1185年~1333年

1203年

運慶・快慶、東大寺金剛力士像を造る。

1232年

北条泰時、御成敗式目を制定する。
鎌倉時代の基本法、日本最初の武家法である。

1266年

三十三間堂再建、千手観音成る。

南北朝時代・・・1335年~1400年

1343年

東寺灌頂院の修理に当たり貫の技法が用いられる。
以降、貫による軸組強化の方法が普及しはじめる。

1346年

この頃「木年貢」のことばが出る。

1394年

この頃から、京都北山において初めて台杉を作るという。
※白杉・北山丸太の起源。

1397年

足利義満が西園寺を譲り受け、改築と新築によって一新する。
北山第(鹿苑寺・金閣寺)と呼ばれるようになる。
※舎利殿(金閣)の構造
一層は寝殿造り風。二層は書院造風(武家造)。三層は禅宗様の仏殿風。
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1400年

農民は肥草(緑肥)を手に入れる。
林野をめぐって、村と村・荘園の領主との争いが各地で起こる。

室町時代・・・1400年~1573年

1413年

京都教王護国寺(東寺)に伝来した古文書に
「240文ヲヲカ引手間二人分」の記録あり。
これが縦挽きの大鋸(おおのこ)が現れた最初の記録であろう。
※それまで、横挽鋸はあったが縦挽鋸はなかった。

1465年

伊豆国円城寺が将軍足利義政にシイタケを献上。

1470年

室町期にできた百科辞典である「節用集」に、「修羅」の説明あり。
※「大石を引く材木也」

1550年

この頃植林の奨励がなされ山林の荒廃・洪水の害を防止し、
開田事業を保護するため焼畑を禁じる。
※造林の歴史では西欧ではドイツ・フランスが先駆的であったが
日本はそれよりも1~2世紀先んじているといわれる。

安土桃山時代・・・1573年~1603年

1579年

安土城天守閣完成。
座敷は黒漆・金泥塗りで彩られた。

1586年

秀吉、方広寺の大仏殿を京都束山に建てるため用材運上を諸国に命じる。
薩摩藩主島津義久、家臣を屋久島に派遣。
屋久杉の伐採調査にあたらせる。

※この時、島津義久が屋久島で伐採調達したのが屋久杉の利用開始時期と考えられている。

1589年

秀吉、大仏殿の仏像用材を木曽から採出させる。
仏像材には飛鳥時代までは楠を使ったが、
奈良以降は桧を多く使うようになる。

江戸時代・・・1603年~1868年

1663年

仏師円空、津軽藩の弘前城下を追われる。その後全国を行脚し、
ゴツゴツとした野性味に溢れる木彫を数多く残す。
現在までに5000体以上が発見されている。
注:円空作の夷大黒は、なんでも鑑定弾で230万の価格がついた。
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1629年

土居清良、日本最古の農書とされる「清良記」(「親民鑑月集」)記す。

1696年

宮崎安貞、「農業全書」を記す。
同書は明治以前の最高の農書と評価されている。

1742年

幕府、勘定奉行に対し、河辺の御林で枝の多い木には下枝下ろしを、
木が込み合っていれば切り透しをすべきと命じる。

1784年

スウェーデンの植物学者ツォンベリー「日本植物記」をドイツで刊行。
(1829年伊藤圭介、「泰西本本草名疏」の題で邦訳刊行)

1801年

この頃江戸で割り箸の使用が始まる。

1832年

土佐藩が生立樹木年齢調査を行う。

1858年

幕府が蝋・漆・紙・茶など国産物増産を外国交易のためにも奨励する。

1861年

長崎製鉄所竣工する。
オランダ海軍の技術将校の指導のもとに建設。
所内に製材機械(丸のこ)を設置する。

明治時代・・・1868年~1912年

1868年

新政府により、徳川支配だった幕府領地・森林原野はすべて朝廷の御料地となる。
官地官林設定の発端。

1868年

横須賀の製鉄所がフランスから輸入した近代的木工機械を備える。
※近代的製材及び木工のはじまり。

1897年

森林法公布。わが国最初の森林に関する一般法。

1908年

わが国合版製造の始まり。
はじめてロータリ機による合版製造。

大正時代・・・1912年~1926年

1914年

奥羽本線磐越線になだれ防止林がはじめて造成される。

1916年

大日本ベニア、ロータリーレース及びメリット式ドライヤーを
米国より輸入設置。
製品をサンドイッチ板と称して製造販売する。
この頃からベニア板の家具への利用が始まる。

1919年

山林局、大材の生産保続について通牒。
国有林のうち指定の5万町歩に長期輪伐作業を採用。
スギは200年、ヒノキは250年を標準とする。
※輪伐・・・森林を区切って、一区画ずつ順に伐採すること。

1925年

国有林「天然更新作業の汎用」
国有林施業集約度の増進
※ドイツの恒続林思想の影響。

昭和時代・・・1926年~1989年

1931年

国有林、恒続林思想に基づき択伐方式による天然更新を採用する。
天然更新汎用の時代を迎える。

1948年

初の国産チェーンソーが試作される。

1954年

ハードボード・パーティクルボードの生産がはじまる。

1960年

国産材高騰で外材針葉樹ブーム。
「国有林は売り惜しむな」「木材輸入を」などの記事が新聞紙上で目立つ。

1966年

木材輸入は石油に次ぎ、第二位となる。

1970年

林野庁屋久杉保護対策決める。

1970年

外材依存率が50%を超える。

1995年

外材依存率が79%を超える。


プロフィール

津山銘木有馬店 芦田俊一
1984年生まれ

インターネットを使って銘木業界を盛り上げたい。そのために奮闘しています。これからの時代、より大切になってくる”自分の価値観”を思いださせてくれる、天然木製品を世の中に広めていきたいと思っています。


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